晦日の宿は旅館弁天閣
鳴子温泉の東にある。

向かいに川の堤防があり、こそこに毎年冬になると白鳥が飛来する。
この日も数十羽おり、プカプカ水面に浮きながらガーガーと鳴いている。
「あそこで餌付けをしているんですよ」と宿の仲居さん。
たまに風が吹くとまたガーガー泣き出す。
やはり白鳥も寒いんですかねぇ、と俺は云う。
「いや、そうでは無くて喜んでるんです」
!!!本当なのか?だとしたら相当なマゾだぜ!!
「夜も鳴くので、時々お客様から苦情がでるんですよ」と話は続く。
飼い犬や赤子ならばしつけの問題にできるだろうけど、
相手は遥かシベリアから飛来した白鳥。
勝手に飛んできて、所構わずガーガー鳴く白鳥に文句垂れても無駄だよな〜。
そういえば、江戸時代には白鳥は捕まえて食ってたらしい。
確かに首が長くてでかい鴨みたいなものだから、大味だろうけど食えるのだろう。
適量を捕まえて食えば、少しは静かになるかもしれない。
でも、きっと、ダメなんだろうな。
(近くの伊豆沼は白鳥の飛来地で、ラムサール条約で保護されてる)


夜、煙草吸おうと窓際へ行くと、確かに「グガーガーグガー」と鳴いている。
あまり綺麗な泣き声では無い。アヒルの声をでかくした感じ。

そんな声を聞きながら、行く年来る年の直前に寝てしまった。
ドローン。