もんじゃ屋を出て暫く歩くとペーが"腹減った"と言い出す。
一体いくら食えば気が済むのか甚だ疑問だが、俺は俺でもうちょっと食えそうな気がするから不思議だ。
帰りの京王線と直通の、都営新宿線森下駅で下車。
森下は親戚が住んでおり、時々降りる駅で、馴染みがあり好きだが、そんなに店を知ってる訳でも無い。
しかし、この辺で食うと大体何でも安くて旨いから、何か見つかるだろうと思いブラつく。

よし、ここにしよう。
このぐりどっちんと云う居酒屋は、結論から云うと凄かった。

めじなの刺身が一人前10円!!!うまい棒と同額とは恐れ入る。
他、焼き鳥(ネギ間、もも、皮、砂肝など)が1本50円!!!
お通し入れても食い物代は数百円で済んでしまう。


安いのをいいことに、熱燗なんかも頼み(一ノ蔵)、ついついグビグビと呑み、
あーだこーだとウダウダ話し、会計は二人で3000円位だった。
うーん、激安だった。


なんだ。気がつけば今日は飲んだくれ大江戸散歩じゃないか。
思えば車で出かける時、ペーはいつも酒呑めなくて悔しそうにしてたし、
今日は存分に呑めて良かったのではないだろうか。
まあ、これが粋って奴なのだと自分に言い聞かせて帰途へ着くのだった。