宿をチェックアウトした後、まあ、その辺をぶらぶらとして帰宅となった。
詳細は面倒だから書かない。


雪も積もって来たし・・早めの14時過ぎに平湯から出発。



しかし、駐車していた車がズルズルと滑って全く坂道を上がらないではないか!!!
良く見ると、周囲の車もそうらしく、上り坂斜線にハザード付けた車がゴロゴロしている。
・・
ペーがこないだ貰ったタイヤチェーンを装着。
はぁ〜。登りだしたぜ・・・
そして、帰宅への長い長〜い道のりが始まった。
平均時速20kmちょっとで山道を延々と下る。
運転しているペーは「早く松本に帰りたいよ〜」と何度も云う。
車はチェーンを装着しているにも関わらずズルズルと滑りまくる。
まゆみっちは半分パニックを起こしている。
何も無い松本が、俺も恋しいぜ・・


「なんで皆平気なの!?」
とまゆみっちに聞かれた。
まあ、これまでの旅行で、俺もペーも、やーさんベイダーも、色々あったからなぁ。
闇の、中無人の秘湯を彷徨ったり、
吹雪の中山路を登り秘湯へ行ったり、
視界3Mの霧のトンネルを抜けたり、
台風直後の山中、山脈を抜けたり・・


何とかなるだろう。



途中、ワイパーが凍り、前方がほとんど見えなくなる。これには参った。
その度に停車し、氷を取るのだ。
しかし、まだ死神は見えないぜ。
(何度か経験あり。そういう時に限ってしょーもない理由なのだが)


そんなこんなで、山を降りる頃には日も暮れだした。
ぺー念願の松本市内も雪だよ。積もってるよぉ。
とりあえず、飯を探すのだが、ガイドブックや
携帯で調べた店は大晦日の為何処もやっていない。
そりゃそうだ。


かっぱ寿司で済ませる。


松本ICに入ろうとしたら、"事故の為通行止め"
なんてこった・・
おまけにばあちゃんと母親からも電話があり、
呆れられた。
携帯で調べると、諏訪付近までダメらしい。
彼女から着信が。
どうやら三鷹も雪で、中央道は高井戸までチェーン規制らしい。
って、全区間じゃない!!


年内では有り得ん雪だ。
ぺーが眠いらしい。
目覚ましかどうかは分からないのだが、
まゆみっちがチューしてる。

うん。何て奴等なんだ。


そんな訳で、先もまだ長いので運転を代わる。ペーは10秒で寝てしまった。
おお!!!本当にズルズル滑る。滑りまくるよ!!
ぺーはこれでよく山を下ったなぁ、と関心。
後輪駆動だから滑りやすいらしい。
岡谷ICにて高速に乗る。
高速も50km規制、かつチェーン装着の検問までしてた。
そりゃあそうだ。路面凍ってるし。


まあ、そんな訳で、東京まで5〜6時間、ダラダラとチェーン履いたまま、
八王子の手前辺りで新年を迎えた訳だ。



晦日の八王子ICと云えば、暴走族で有名だが、
今回は改造バイクは元よりヤン車さえも1台も無い。
機動隊が暇そうにしているだけだった。


暴走族の若者達は、その溜まりに溜まったカオスを吐き出す事も出来ずに、
ファミレスで悶々と過ごしているのだろうか。


いや、そもそも大晦日に高速をぶっ飛ばすのに何の意味があるのか。
そんな話をまゆみっちとしていた。
目覚めた後、運転をしていたぺーが云った。


「それはね。目立ちたいからだよ」


奥飛騨旅行編、完〜