すぐに目的地へ着くと思っていたが、
山をぐんぐんと登り続ける。
この先で、本当に祭りなんてやっているのか?

気がつくと牧場にいる。
どうやらここがふるさと祭りの会場らしい。
牛が放牧されており、おまけに肉が焦げるニオイがする。
生憎の雨天だが、ファミリーがBBQをしており、
そのセットも貸し出ししている。

芋煮会ではなかったようだが、
牧場で肉が食えるのも悪くない。
しかし、ベイダーと二人でBBQと云うのも
いささか悲しい物があり、考えてしまう。

栗駒牛の直販が行われている。
俺はそのブランドを知らないが、
グラム1000円と、かなり高級。

・・・旨そうだぜ・・・

と悩んでいたら、販売員のおっさんが、
「ここで買って、あそこの小屋に行き、
 俺の名前を伝えれば焼いてもらえるぜ!!」
と云う意味の東北弁を言ってくる。

買うしか無ねえだろ。他に食う手段無いんだし。

300グラムのステーキ肉を買い、
小屋へと向かう。

・・・

俺達、何で人の家のBBQに参加しているんだろう・・・。
「ほれ、おめ、焼きすぎだ!!早ぐ食え!!」
等と、東北弁でアドバイスを受ける。
肉が熱いぜ!!







モグモグ・・・・
おお、肉が箸で切れるくらい柔らかい。
こんな柔らかい肉、初!!
旨い・・旨いぜ!!
おまけに自家製野菜、追加のすき焼き用肉、
そしてお茶まで振舞われている。
野菜も、特にジャガイモが旨い。



おっさんの話によると、栗駒牛は、
市場では"仙台牛"として扱われ、名前は有名では無いらしいが、
仙台牛の中でもグレードが高いクラスらしい。
普段ならグラム1000円では食えない代物なのだとか。

その他、「こいつのムコに来ないか」とか、
"ドブロク"の話とか、アットホームな雰囲気に包まれる。

え・・・"ムコ"って何?